医学を超えて人間の健康を追求する人生の処方箋

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食と健康「良く噛む」事の大切さ胃相と腸相腸内細菌便秘酵素
その土地の物を食べる身土不二食物連鎖現代の食事情日本の食糧自給率
日本「国」自体が成人病少食と言う生き方慎食と人の運勢

食と健康

今から3000年前、中国の周という時代に「一番格式が高い医者は食べ物で治す医者(食医)、その下に薬を使って治す医者(疾医)、それからメスを使って治す医者(傷医)、次に獣を扱う医者(獣医)」という医者のランクづけがありました。 他にも中国には古来より「食は医なり、食間違えば病発病す。食正しければ病治す。即ちこれ医食同源なり」と言う言葉があり「食(じき)は医なり」と言う格言があります。
医聖と言われたヒポクラテスは2000年前に「食で治せない病気は、医もこれを治せない」「火食(加熱食)は過食に通ず」などと言っています。

ヒポクラテス

アメリカ合衆国は1977年1月「上院栄養問題特別委員会報告」(一般にはマクガバン報告と称されている)を発表し「食べ物と病気の因果関係」についての報告を発表しています。
ホルモン療法の権威として有名なレヴィ博士は「治療を行う前に絶対にしなくてはならない事がある、それは頭(意識を変える)と口(食事内容を正す)を正す事だ」と言います。
現在私達は自己治癒力を忘れ、あまりにも安易に薬に頼るようになってしまいました。 自らの生活習慣、食習慣の乱れに対する体の警告に耳を傾けるのではなく、体からの訴えを薬でかき消してしまう事で治癒を目指しているのです。
全ての生き物は「自ら癒える力」を持っています。
その力を「外から削いでいないか」「邪魔をしていないか」という事を常に考えなければなりません。
慢性病の原因が食習慣や生活習慣によるものとの認識が高まり「成人病」と言う名称が「生活習慣病」に変更されるようになりました。
医療技術の進歩・発展、医薬品の開発と研究が進歩しているのにもかかわらず、生活習慣病は驚く程増加しています。
その原因の1つが食習慣の変化です。昔は人々が口にする食物は生で新鮮な物であったり、今よりずっと硬い物であったり、消化出来ない繊維質を豊富に含んでいたりしました。 所が、現代の加工技術によって食物の大半は、加熱し柔らかくて、添加物を加え、口当たりの良い繊維質不足の物になってしまったのです。
現在の医療が多くの時間とお金を費やしているのは「文明化された生活」から発生する生活習慣病です。
そして多くの人が、この原因である生活態度・習慣を変えようとせずに今まで通りの習慣を続け、医者に通い薬を飲み続け対症療法としての薬を飲み続けているのです。

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「良く噛む」事の大切さ

現代では噛まないで多くのカロリーがとれる事から、子供達にしっかりと噛む習慣がつかなくなってしまいました。
噛む時には下顎の方を使いますから、噛まないでいるとどうしても下顎が小さくなってきます。
おじいちゃん世代の顎はしっかりと張っているのに比べ孫世代は細い顎をしています。
歯はなかなか退化しません、1000年単位で1%しか小さくならないのです。
一方、顎は噛まないでいると一代で30%も小さくなってしまいます。
永久歯に生え変わる時、小さく退化した顎に、昔のままの立派な歯が生えて来る事で噛み合わせや歯並びが悪い子供達が増えてきたのです。
昔は歯列矯正などめったにありませんでしたが、今は矯正専門の歯医者が流行っています。
これは子供達が噛まなくなって顎が退化しているからなのです。

歯列矯正

柔らかい食べ物やジュースや牛乳などの熱量(カロリー)の高い水分を多く摂取している子供達は、良く咬まないと同時に舌を使っていませんから、言葉にも遅れが出て来ます。
また、噛む時には顔面筋を使わなくてはなりません、顔面筋は表情にかかわって来ます 良く咬む言う事によって表情も豊かになって来ます。
更に、目の毛様帯筋という水晶体を調節している大切な筋肉も、噛まないと育ちません。
最近の子供達の視力低下の原因の1つが、ここにあったのかも知れません。

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胃相と腸相

アメリカと日本で約30万人の胃腸や大腸を内視鏡で診察し治療をしてきた、新谷弘実先生はある大事な事に気が付きました。
それは数ヶ月から一年ぐらいで胃相や腸相がその人の飲み物や食べ物によって変化すると言う事です。また、胃相・腸相が綺麗な人は胃腸の調子が良いというだけでなく、体全体が健康だと言う事です。
肉食を中心としている(高蛋白・高脂肪)アメリカ人の大腸は固く短くって、中が狭く、憩室(ポケット状の大腸の窪み)があり宿便の残存が多く見られます。

大腸憩室

そのような腸相の人の多くは大腸ポリープ、大腸癌、大腸炎、憩室炎と言った大腸の病気を発症しています。年齢よりも老けていて、動脈硬化、高血圧、心臓病、糖尿病、肥満と言った生活習慣病や前立腺癌、乳癌なども患っていました。
一方日本人の腸相は1960、70年代の高度経済成長期を経て肉・牛乳・乳製品などの動物食の増加に伴いアメリカ人の腸相に似てきたのです。そして日本人の腸相が悪くなるのと時を同じくして大腸ポリープ、大腸癌が急に増加して来たのです。 (1961年から学校給食で学童全員に強制的に牛乳を飲ませるようになりました。)
精製された穀物(白米・白パン・パスタ等)の多食の人には右側の大腸憩室、肉・乳製品の多食の人には左側の大腸憩室(特にS字結腸、下行結腸)が多く見られます。
一方精精製されていない穀物、豆類、野菜、果物をよく食べる人はとても良い腸相をしています。腸が非常に柔らかく、体全体も健康で見た目も若々しいのです。皮膚にシミ・シワが少なく肌が綺麗です。
胃腸の状態は体の健康や寿命を映し出す鏡です。良い食生活と規則的な排泄によっていかに綺麗な胃相・腸相を維持するかが健康と長寿の基本なのです。
いわゆる美食・飽食をしている人の胃相・腸相が例外なく悪い事は言うまでもありませんし、50・60代で種々の生活習慣病になり早死にする事になります。
この様に半健康状態の人が増加したのは食生活だけでなく環境問題やストレス、薬漬けなどの外部要因も関っています。
便秘薬を長期に飲んでいる人の腸相は悪い事がはっきりしています。便秘薬は腸の蠕動運動を不自然な形で起す事で、腸本来の機能が失われて自然な排泄能力を回復できなくなってしまうのです。
嗜好品ではカフェインやタンニン(緑茶の玉露に多く含まれる)を多量に常飲していると胃の粘膜が顕微鏡的に薄くなり萎縮性の変化が現れ、萎縮性胃炎が進むと胃癌が出来易くなります。これは胃内環境には良くないのです。
加工食品やインスタント食品は、ほぼ全てに保存料などが使われています。 特に日本は食品添加物の使用が世界で一番多く約350種類ほどが許可されているのです。

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腸内細菌

腸内細菌叢は善玉菌と悪玉菌とその中間の日和見菌の三つに分類されています。人体を健康に保ってくれるのは強い抗酸化酵素を含む善玉菌(主に乳酸菌)で腸内発生した活性酸素や毒素を中和してくれます。
一方強い酸化酵素を含む悪玉菌は未消化の肉類・乳製品などの動物蛋白を腐敗させて毒素を作り免疫力を低下させ、病気になりやすく、老化を進行させたりするのです。
そして腸内の大部分を占めるのが弱い酸化酵素を含む日和見菌です。これは善玉菌が優勢な環境では善玉菌となり、悪玉菌が優勢な環境では悪玉菌になるのです。

腸内細菌

出産後、母親から最初に出る母乳は「初乳」で赤ちゃんの腸に最初の蠕動運動を起させます。子供の誕生後、消化管に入った最初の細菌はすぐに大腸に定着します。
大腸内が母乳により酸性の環境になると善玉菌(乳酸菌)定着し、反対にアルカリ性もしくは中性だと悪玉菌が定着するのです。
腸内細菌の善玉菌の中で最も身体に有益に働いてくれるのが乳酸菌です。
これは腸内細菌叢のバランスを維持し、食物の消化・吸収・代謝を補助し、腸内の酸性度を正常に保つ事で腐敗や異常発酵を抑制し、免疫を活性化させアレルギーを防ぎ、ウイルスの増殖を抑えるインターフェロン産生能力を高めます。
この菌のバランスは食事内容・生活習慣・水・薬・化学物質・嗜好品(アルコール・タバコ・お茶など)の影響を受けて変動するのです。 特に劣悪な現代人の食生活や安易な抗生物質の使用は大腸内の好酸性乳酸菌の住む環境を破壊する原因となっているのです。 (抗生物質を長期間飲んでいると腸内細菌のバランスが崩れアレルギー反応を起し易くなるのでは無いかと言う報告もあります。)
腸内の細菌叢を悪玉菌から善玉菌に変えて行くには次の方法が良いでしょう。

  • 食事の量を腹7~8分目にする。もしくは一時的な断食で排泄を促す、腸を休める。
  • パンや肉を中心とした蛋白質や脂肪の多い食事は止めて、食物繊維の多い穀物、野菜、海草、果実、発酵食品を中心とする。
  • ストレスを少なく、楽しく、感謝して頂く。
  • 新鮮な水を多めに取る。
  • 適度な運動をする。

しかし長年続けてきた食物を変えた場合、新しい食習慣が大腸内の細菌叢に変化を及ぼすまでに3か月から半年以上はかかるようです。 腸の細菌叢が善玉菌に変化した指標としては、便が柔らかくなり、排便回数が増し(日に2~3回)、腐敗臭つまり悪臭が消えた時です。
ビタミンB6の発見者であるポール・ギョルギー博士は大腸の正常な細菌叢の主な構成菌は乳酸菌であるとし、これが大腸内にしっかりと定着した時、その肉体は長寿となり、疲労しても回復が早く、老化も遅く、肌が若々しく、成人病にかかりにくいと言いました。
大腸内の善玉菌は栄養摂取及び消化のプロセスで重要な役割を演じています。善玉菌は便の一部を消化する事で貴重な栄養素を合成します。 特にビタミンK及びビタミンB複合体の一部を作るのです。
イギリス国王のお抱え外科医だったアーバスノット・レイン卿は腸の一部を除去して縫合する達人でした。その腸の手術を受けて回復期にある患者の中に、手術とは一見無関係な持病が驚くほど良くなっている人達がいたのです。
例えば長年の関節炎や甲状腺腫などが改善したと言うのです。
このような症例を何度も経験し、毒に冒された腸と他の器官の機能との間に深いつながりがある事に気がつき「食事療法による腸の改善」に強い関心を寄せ、手術ではなく食事療法によって腸をケアする事に全力を注いだのでした。
レイン博士は言いました「全ての病気はミネラルやビタミン等、特定の食物成分や繊維質の不足、または自然の防御菌(善玉菌)の叢など体の正常な活動に必要な防御物の不足から発生している。そうなると悪玉菌が大腸で繁殖し、それによって発生した毒は血液を汚染し体の組織、腺、器官を徐々に蝕み破壊してゆく」と。
フランスの細菌学者でありノーベル医学賞受賞者であるメチニコフはパリのパスツール研究所の所長として多くの研究を行った結果「腸の内容物の停滞と腐敗が命を縮め、病気、早老、早死を招く」と断言しました。
アメリカ癌学会の会報には「近年、大腸癌のほとんどが環境上の要因によって生じる事が実証されている。学者の意見の中で最も注目されているのは、牛肉等の肉食類が多くて繊維質が少ない食習慣のせいだと言う説である」と記されています。

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便秘

便秘になると痔になり易くなります。便が大腸内に停滞する時間が長くなると、それだけ水分が大腸に吸収されて便が硬くなり排便の時に強くいきむ様になります。
それで肛門周辺や内部の静脈が鬱血したり粘膜が切れて出血するようになるのです。 それを繰り返していると痔になってしまうのです。
痔は痛みが強く、排便時に出血するので痔の人は排便を我慢してしまう事が多くなり便秘の症状をひどくさせて悪循環に陥ってしまうのです。
便秘になる原因は動物性蛋白質、脂肪、精製炭水化物(精製小麦粉・白米など)を多く摂り(これらは悪玉菌を繁殖させる)全粒の穀類、果物、野菜、海藻類などの繊維質(これらは善玉菌を繁殖させる)が足りないせいなのです。
ですから、便秘の解消には水分をたっぷり摂り、食習慣を改善する事です。

汚れた腸が病気を作る

腸の末端はその大きさから見て、理想的には八時間ごとに空になるべきなのですが、我々は習慣で内容物を貯留している事が多々あります。 この宿便を排泄する最良の方法が断食です。
空腹時に体内の老廃物の排泄が活発になるのです。 (断食は自己判断で勝手にやると危険な事もあるので、適切な指導者の下でやるのが望ましいでしょう。特に薬を飲んでいる場合は自己判断での勝手な断食はいけません。)
排便の回数は便秘かどうかの目安にはなりません、毎日1,2回の排便があるのにそれでも腸にかなりの宿便や粘液、古皮質がこびりつき、大腸自体が硬く肥大して動きが鈍く、便の通りも狭くなってしまう重症の便秘の人がいるのです。
シカゴ州立医科大学での遺体300体の検討では、生前285人が「便通は正常なので便秘はしていない」と言い、15人が「便秘している」と自称していましたが、死後の実際の解剖結果では便秘だったのが283人、便秘でなかったのが7人だったのです。
通常、食べ物が体の中を通って消化吸収され排泄されるまでに約18時間かかります。
時間通りに体内の食べ物を動かし循環させて行くには腸壁に適度な筋緊張が必要なのです。
腸の衛生に関する研究の第一人者であるジョン・ハーベイ・ケロッグ博士は「文明国の病気の多くは胃と腸の機能不全に起因する。人間の健康には清潔な腸が必要で、食事を摂ったら24時間以内にそのカスを排泄すべきだ」と言っています。
腸は神経分布が非常にまばらなので痛みを自覚するまでは深刻な問題を抱えている事に気付かないのです。
小腸で消化吸収された食べ物は、ほぼ液体の状態で大腸に入り、上行結腸から横行結腸へと進むにつれ次第に水分を吸収され下行結腸の辺りで固形状態の便になります。この移動は腸の蠕動運動で行われますが、この際に食べ物のカスだけでなく腸内の細菌や腸の古い細胞や粘膜も老廃物として排泄するのです。
便は直腸に達した時、約70%が水分で、残りの30%が食物のカス、セルロース(繊維質)、未消化物、体が廃棄した細胞や細菌から成り立っています。
便の中の繊維質が多いほど腸の筋肉を働かせ早く進んで行きます。逆に繊維質を含まないと便を動かすのが非常に難しくなり時間がかかります。
時間がかかればかかる程、便から多くの水分が吸収され便は硬くなり、腸に詰まって運動障害を引き起こし、腸の不溶粘膜の除去も出来なくなり、腐敗菌が繁殖し有害物質がどんどん産生されてゆくのです。
毒素の貯留が原因で生じた病気に対し、症状だけを見て薬を対症的に投与するだけでは問題が大きくなるばかりです。 一時的な緩和は得られるかも知れませんが、病気の存在を覆い隠しているだけで、根本的な解決にならないばかりか体内毒素を増やし更に大きな問題に発展する可能性があります。
大腸は非常に柔らかい組織で出来ています。特に横行結腸は腹部を真横に走っているので、その腸内に宿便が大量に貯まっていると重力の影響で下に引っ張られて下垂して来ます。
すると、すぐ上にある器官(胃など)は下に引っ張られ、下にある臓器(子宮・卵管・膀胱・前立腺・直腸)は圧迫を受けて胃下垂、月経不順、肛門・直腸障害、前立腺・膀胱障害など影響を及ぼしてきます。
現代人の生活は手軽で、あわただしくせっかちです。 食事を楽しまず、十分に咬まず、ファースト店を愛用します。 更に精神的緊張やストレスは腸の運動に影響を及ぼしやすいのです、ストレスが過剰になると腸の炎症に繋がって行きます。

長寿村の特徴:便

ペンシルバニア大学のロナルド・ゴッツ博士によるとコーカサス地方の長寿村は癌の発生が無く、成人病の発生率も極端に低いと言います。他にも世界には長寿村と呼ばれる地域がありますが(中国のウイグル、南米のビルカバンバ等)こうした場所では100歳を超える老人が元気に現役で仕事をしているのです。
WHO(世界保健機構)等がその秘密を解明する為に調査を重ねた結果、共通点を色々見出しました。気候が温暖でストレスが少ないのはもちろんですが、特にハッキリしていた事は、まず第一に彼らの便がとても綺麗であった事でした。
その特徴は

  • 悪臭がほとんど無い
  • 明るい卵黄色である
  • 非常に柔らかく排便がスムース(便秘が無い)
  • 水に浮く程軽い
  • オナラが出ない

これは腸内に異常発酵が無く消化吸収が極めて順調である事を示しています。
調査の為に外部から入った人も長寿村で10日も暮らしているとだんだん便が綺麗になっていきました。
癌患者や進行した糖尿病・肝臓病など重篤な病気に冒されている人は大体非常に悪臭の強い便を排泄しているのです。
便の内容は実は半分は食べた食物のカスですが、残りの半分は腸内細菌の成れの果てなのです。
腸内細菌による異常発酵の結果生成される悪臭の原因となる主だった物質は、硫化水素・アンモニア・メルカプタン・インドール・フェノール・ヒスタミン等でこれらには恐ろしい毒性があるのです。
腸内は体温37度前後の温度ですから丁度、夏の気温と同じです。
そこに消化されない食べ物が残っていたら腐ってしまうのです。
便秘が続いても腸内細菌のバランスは崩れてしまいます。これは動物食の多食が原因です。
これらは腸壁から吸収され肝臓で解毒されますが、量があまりに多かったり、肝機能が低下していると体中に運ばれ健康を害してしまいます。
硫化水素は卵の腐った時に出る大変臭い物質です。1986年カメルーンの火山湖から流出した有毒ガスで千数百人の人々が瞬時に亡くなると言う大惨事がありましたが、この有毒ガスは硫化水素でした。
蛋白質から腸内細菌によって産生されるヒスタミンは湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、喘息等の誘因と考えられています。また、インドールを餌に混ぜて動物に与えると悪性腫瘍を誘発すると言われています。 ミミズでは不思議な事に体内に肝臓・膵臓・腎臓と言った多くの生物にとって無くてはならない臓器が見当らないのです。
ミミズの消化管(腸)内細菌がその働きを代行していると考えられています。
腸内細菌はミミズの大切な一部(臓器)として共存しているわけです。
同様に人間も、60兆とも言われる体細胞だけでなく、100兆の腸内細菌も(自分の一部として)含めた、160兆の細胞で出来ていると考える事も出来るのです。
私達がどんなに新鮮な卵や野菜、高価な魚や肉を摂るように心がけても、それらの最終代謝産物である便が悪臭の強い物であれば、結果的に腐敗した食品を食べたのと変わらない事になってしまうのです。
腐敗した食品の放つ腐敗臭の原因と悪臭便の原因物質はほとんど同じなのです。
腸内細菌叢を善玉菌有意に保つ事の大切さが感じられますね。
がん予防対策としてアメリカ国立癌研究所は次のような食事療法を提唱しています。

  • 脂肪を減らす、野菜を多く摂る
  • 食物繊維やビタミン類を多く取る
  • 善玉発酵菌食品を摂取する
  • 腹八分にする

長寿村の特徴:水

そして第二に、世界長寿村の特徴は分子集団(クラスター)の小さな美味しい水を常飲していました。
今、私達が普段使用している水道水に金魚を入れると数日で死んでしまいますし、切花を水道水に入れた花瓶に挿しておくと数日のうちに萎れてしまいます。
それは水道水を殺菌する為の塩素が金魚や花の生命力までも縮めているからです。
ですから必然的に人間の腸内細菌や体細胞の生命力も縮めてしまうのです。
生活排水や工業排水、農地で散布される農薬や化学肥料・殺虫剤・除草剤が地下に浸透し地下水を汚染、更に工場の排煙や車の排気ガスに含まれる有毒物質が大気中の水蒸気に触れて酸性雨となって戻って来ます。
このように劣悪な環境で集められた貯水地の水汚染はあまりにもひどい為、塩素消毒は必要悪であるのが実情なのです。
更に地下に埋設されている水道管に至っては半分以上が太平洋戦争以前の古い物である為浄水場から家庭までの配水の過程でも水は汚染されるのです。
自宅で水道水を飲む時は最低でも浄水器や塩素除去フィルターは欲しいものです。
水は水素(H2)と酸素(O2)の化合物であり分子記号でではH2Oと記されます、この水分子は其々が単独で存在しているのではなく、いくつかの分子が群れを成した集団になって離散集合を繰り返しています。この水分子の集団を「クラスター」と言います。

クラスター

水を電気分解したイオン水は、通常の水道水に比べてクラスターが小さく成っています。
例えば水道水が13個のクラスターとすると、電気分解によってアルカリ性電解水(アルカリイオン水)が6個のクラスター、酸性電解水(酸性イオン水)が7個のクラスターと言うように、クラスター分解されてより小さくなるのです。
クラスターの小さい水は細胞への浸透力が高まる事もあり、アルカリイオン水は飲用するのに、酸性イオン水は外用するのに有用であると言われています。

小さいクラスター吸収良い

アルカリイオン水の摂取により腸内細菌叢が善玉菌優位になり、便の性状が良い方向に変化したり、吸収・排泄が早い為に新陳代謝が活発になり結果的に体調が改善したと言う報告もあります。
酸性イオン水はアストリンゼント(「収斂性の」・「止血の」と言う意味)として皮膚を引き締め、肌を滑らかに美しく保つ作用があると言われています。
1965年に厚生省も「アルカリイオン水は飲用して胃腸内異常発酵、慢性下痢、消化不良、制酸、胃酸過多に有効である。酸性イオン水は弱酸性アストリンゼントとして美容に用いられる」と認めています。

タレス

人間も60%は水で出来ているように、私達が普段口にする野菜・果物・肉類などもほとんど水で出来ています。飲む水だけでなくこう言った食べ物を介しても水を摂取しているのです。こうした食べ物はどんな水を吸って育ったのでしょうか?
あまり追求すると食べる物が無くなってしまいますが、少しでもいい水を摂取していきたい物ですね。
古代ギリシャの哲人タレスは「水は万物の根源である」「万物は水から生じ水に帰る」と言いました。

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酵素

栄養を取り入れるのにも、毒素や老廃物を排出して病気を治すのにも、「酵素」が関わっています。体内の酵素は36~37度の体温である物質を他の物質に変える触媒(しょくばい)の役目を果たしています。1つの酵素には1つの働きしか持たず、これを人工的に合成する事は出来ません。 人間の体内では、「酵素」の働きによって絶えず様々な化学反応が繰り返し行われ全身の約60兆個とも言われる細胞達の新陳代謝が進み、体の恒常性(ホメオスタシス)を維持しているのです。
酵素の反応速度は大変早く消化や代謝等の反応を早める触媒作用があります。通常1000万時間かかる反応を、酵素はわずか1時間から1分で進行させるとも言われています。
酵素は「生きている」と言う点で、蛋白質や脂質などの栄養素とは大きく異なります。
これらの栄養素は、ある意味「素材」であり生きてはいません。
建築に例えるならば、他の栄養素が、木材や壁土などの素材とすると、酵素はそれらを生かす大工に当たるのです。
酵素は、人間の体内には3000~4000種類、量としては何十兆と、ほとんど無尽蔵にあると言われていました。
しかし、最近になって酵素を研究し続けていたエドワード・ハウエル博士は一生のうちで作れる酵素の量は、一人一人遺伝子によって決まっていて限界があると発表したのです。
彼はこの一生のうちで作れる一定量の酵素のことを「潜在酵素」と名付けました。
体内で作られる「潜在酵素」は、状況に応じて「消化酵素」もしくは「代謝酵素」のどちらかの作用を発揮すると言います。

「消化酵素」によって食べ物は栄養素として消化・吸収され、吸収された栄養素は「代謝酵素」によって人体の一部に合成されたり、解毒・排泄・免疫といった生命活動を担う材料として利用されて行くと言うのです。
一生のうちで作られる「潜在酵素」の量が限られているとすれば、「潜在酵素」を「消化酵素」として大量に使ってしまうと、その分「代謝酵素」に回される量が減ってしまう事になってしまいます。
「体内酵素が欠乏した時こそ寿命の尽きる時」と言う人もいる事から体内酵素を出来るだけ消耗しない生活や食事が健康と長寿に大きく関ってくる可能性があります。
消化酵素をなるべく使わないようにする事で、酵素を節約すれば免疫力などの生命活動が活発になり、丈夫で長生きできると言う訳です。
それにはどうしたら良いのでしょうか?
実は自分で作る以外にも外から補給する方法があるのです。
生命がある所、必ず酵素があると言われているように、自然の食品には自らを分解する酵素「食物酵素」が備わっています。この酵素を利用する事で人間の消化酵素が節約できるのです。

スーパー酵素医療

生のものを食べる(新鮮な物)

しかし酵素は熱に弱い為、約48℃で死んでしまいます。
つまり、加工食品はもちろん、煮たり焼いたり、電子レンジで加熱する事で食物酵素は失われてしまうのです。ですから「生のもの」を食べるのが大切になってきます。
人間以外の野生生物は皆、獲物を生でそのまま食べていて、それが自然な姿なのです。
火を加えると美味しく食べ易くなる事と引き換えに、蛋白質は変性し、脂肪は酸化し、ビタミンや酵素は壊れてしまうのです。哺乳類の身体は本来、火を使わない物を食べるのに適応しているのです。
そして、野生の動植物を研究している科学者からは野生動物が癌、糖尿病、心臓病で苦しんでいるなどと言うような報告はありません。
スエーデンの研究所の報告では加熱処理した食事を動物(ネズミ等)に与える実験を行った所、若いうちは上手く成長するが大人になると急速に老け込み、多くの病気にかかって早死にした一方、生の食事を与えると老け込むのも遅く病気にかかりにくかったと発表しています。
牛や羊などの反芻動物は人間と異なり唾液中に酵素が含まれていません。
消化酵素を分泌する膵臓の大きさも体重比で見ると人間の膵臓より重量が軽いのです。
牛や羊には4つの胃があり消化酵素はその一番小さい胃からだけ分泌されます。
他の3つの胃は前胃と呼ばれ、ハウエル博士はこれらの胃を「食物酵素胃」と呼びました。
と言うのもこの前胃に運び込まれた食物は、その食品自体に含まれている消化酵素(食物酵素)によって自ら自己消化させて行くからです。

食物酵素胃

このように全ての動物には食物自身の持つ酵素によってある程度自己消化させる「食物酵素胃」という貯蔵場所があると言います。
人間では胃の上部(噴門部と胃底)が「食物酵素胃」に相当します、この部分からは消化酵素が分泌されず、食物は蠕動運動の無い状態で1~1.5時間ほどこの胃上層部に留まります。
しかし、加熱食により食物酵素が破壊された食品が主体の現代人は、この食物酵素による自己消化作用が上手く機能していないのです。
これが特に動物性蛋白(肉など)が消化不良のまま腸に運ばれて腸内腐敗・異常発酵に繋がって行くのです。
エスキモーは生の肉や魚、セイウチやトナカイの胃の内容物、発酵させた肉等が主食ですが健康的で病気は少ないと言います。これは生で食べる事に加え、魚油(エイコサペンタエン酸・ドコサヘキサエン酸)を多く摂取している事も関係していると言われています。
いずれにせよ、私達が生の肉、生の胃の内容物を食べ続けるのは困難ですから 生肉や生魚などの動物食より出来るだけ果物や野菜などの植物食を摂るようにします。
また、植物性の発酵食品(味噌・糠漬け・納豆・醤油等)も摂るようにします。
有用酵母や善玉菌などの有用微生物により発酵させた食品には消化酵素が格段に多く含まれているのです。
発酵とは読んで字のごとく「酵素を発する食品」と言えるのです。
同様に便秘や宿便を無くし腸内環境を良くしておく事で、腸内の善玉菌達は3000種類とも言われる酵素をその人に供給してくれるのです。
便秘、宿便があると腸内環境は悪くなり毒素や活性酸素(身体を酸化・老化させる)が多量に発生します。肝臓ではこれらを解毒する為に相当の酵素を消費してしまうのです。
更に、酵素が十分機能するのを助ける補酵素としてビタミンやミネラルが豊富な野菜・海草などを出来るだけ多種類摂るようにすると良いでしょう。

体内酵素の消耗と補給関係

外部から補給するだけでなく、消費も減らす事も大切です。
食べ物を食べるだけで体内酵素は消化酵素として消耗されますから、大食や過食をしたり寝る前に食べると言う事は体内酵素を無駄に消費している事になるのです。
少食が体に良いのは体内酵素が食物の消化に大量に使われずに、体の恒常性の維持や体の修復(免疫力や治癒力)に使われるからです。
一時的な断食により病気が改善する例が見られるのも体内酵素が体の修復に全面的に使われた為、病気が治癒したと考えられます。
体内酵素を大量消費する主な物は動物食・タバコ・アルコールです。
これらを若年期から毎日大量に摂っていると体内酵素の消耗は急速に進みます。
もともと人間は植物食の摂取に適応した消化機能を持っている為、大量の動物食を完全に消化する事は出来ないのです。
このように加齢に伴う病気の大半は避けられない物ではなく、酵素の不足による消化不良、異常発酵により生じた腸内の毒素や老廃物、更には日ごろ飲んでいる塩素消毒された水によって身体に負担をかけ過ぎる事によって生じた結果と言っても過言ではありません。
大切な事は食べ物をいちいち分析しながら食べるのではなく、新鮮な物を植物食8~9割、動物食1~2割位にして楽しみながら良く咬んで食べる事です。

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その土地の物を食べる

動物の世界に目を移してみると、どの動物もある一定の食物を食べる性質があります。
それを食性といいます。
それぞれの動物によって食性が異なるように、人間もまた様々です。
氷の上に住むイヌイットの人たちは植物性の食物はほとんど食べず、アザラシやカリブーなどの生肉を食べています。
パプアニューギニアの高地人は、動物性の食物をほとんど食べず、1日に1キロ以上のサツマイモを食べています(食事の90%以上)、肉や牛乳はほとんど口にしません。それでいて、筋骨たくましくよく働くといいます。
タイのアカ族は1日に1キロ以上の米を食べ、アンデスの高地に住む人たちは朝から晩までジャガイモを食べるといいます。
日本の長寿村といわれた山梨県の棡原村の長寿者も、肉や牛乳などはほとんど食べなくても、なんら困ることなく重労働をこなしています。
宗教的理由で肉を食べないベジタリアンは世界には沢山います。しかし、それらの人たちに特別に貧血が多いとか、がりがりにやせて力仕事もできない、などという話も聞いたことがありません。
このように考えてみると、それぞれの民族はまさしく偏食なのです。それぞれの民族は、自らの住む風土に適した食物を偏食しています。私たち日本人も、日本の風土に適した食物を偏食すべきではないでしょうか。
日本の土を踏んだフランシスコ・ザビエル神父は本部あてに次のような手紙を出していました。

フランシスコ・ザビエル 日本人は自分たちが飼う家畜を屠殺することもせず、またこれを食べもしない。彼らは時々魚を食膳に供し、ほとんど米麦飯のみを食べるが、これも意外に少量である。ただし彼らが食べる野菜は豊富にあり、またわずかではあるが果物もある。それでいて日本人は不思議なほど達者で高齢に達する者も多い。 従って、たとえ口腹が満足しなくても人間の体質は僅少な食物によって十分な健康を保てるものであることは、日本の場合によっても明らかである。

しかし、戦後日本の食生活は激変してしまったのです。
1960年と98年で比較すると、肉の消費量は約8倍、油の消費量は約10倍にも達します。
かつて日本人は質素で低蛋白、低カロリー、低脂肪の食生活を送っていましたが、この30年間でまったく逆のカロリーやたんぱく質摂取至上主義のアメリカナイズされた食生活になってしまったのです。
いかなる世界の民族も、これほど急激な食の変化を経験した事はありませんでした。
草食性動物が肉食性動物に変わった程のものであると言っても過言では無いでしょう。

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身土不二

身土不二と言う言葉があります。 これは「身体(身)と環境(土)とは不可分(不二)である」という事を意味します。
身体と大地は一元一体であり、人間も環境の産物(一部)です。
暑い地域や季節には陰性の作物が採れ、逆に寒い地域や季節には陽性の作物が採れる。
暮らす土地において季節の物(旬の物・新鮮な物)を常食する事で身体は環境に調和する のです。
昔は、住んでいる所の一里四方の物を食べて暮らせば健康でいられるとも言われていました。
現代社会では食性という視点が欠如してしまい、飽食の時代となりました。
世界中の、季節はずれの、手の込んだ(食べ物そのものが持つ味を邪魔した)食べ物を食べる事が豊かな食生活と錯覚し、いつの間にか健康が損なわれています。
自然界の動物達がそうであるように「人類も其々が居住する風土の伝統的な食生活をするのが望ましい」と食養界の先人達は説いてきました。これは正に身土不二の思想なのです。
現代「食養」の第一人者である大森英桜氏は言います。
「近い将来、動物性主体の食生活が誤っている事に気づくであろう。穀物主体の食生活しか難病や奇病は治せない。」
正食医学の薬として用いられる食べ物は、正しい農法によりつくられる玄米・麦・そば等の穀類や豆類、身土不二を守った季節の野菜、果実類、海草等と自然塩、天然醸造法による調味料類なのです。
これらの食は「素食ではあっても決して粗食ではない」と言います。

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食物連鎖

食物連鎖

植物は光合成により太陽エネルギーを吸収し、根から大地のエネルギーを吸収します。
草食動物は草(植物)の持っている栄養素を取り込みます。それは養分を摂取すると言う事だけでなく、自分では直接食べる事が出来ない太陽エネルギーと大地の恵みを植物を通して体内に取り入れるのです。
そして肉食動物は獲物を捕まえるとまず内臓から先に食べます。彼らは植物を主食とした胃腸を持っていませんから草食動物の内臓を食べる事によって間接的に植物の栄養素を体内に取り入れていたのです。
「食物連鎖」とは、弱いものが強い物に食べられる「弱肉強食」の競争世界なのではなく、太陽のエネルギー、大地からの水やミネラル、恵まれた空気を植物・動物そして大地へと命のリレーを行う事で全ての生き物が共生している姿なのです。
地球の住人でありながら、この連鎖から外れて幸せで健康に生きる事が可能でしょうか?
正に「あなた自身の意識の変化が治癒への鍵」なのです。

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現代の食事情

密飼いニワトリ、ブロイラー、肉骨粉

畜産関係者にとってもっとも関心が高いのは「飼料要求率」だといいます。その動物の体重を1キログラム増やすのに何キログラムのエサを必要とするかという割合です。
少ないエサでどんどん体重が増えてくれれば、それだけコストが安くすむと言う訳です。
最近では大規模な集約農場が増え、ニワトリなどでは何十万羽と飼っているところもありますので、コストに大きく影響します。
養豚業者にとっても、ブロイラー業者にとってもいかに早く太らせるかが大切なのです。
そこで多くの業者が密飼いをしているのです。
豚、牛、ニワトリなどは、放し飼いをすると運動してしまい、せっかくエサを与えてもエネルギーを消耗して肉付きが悪くなります。
そこで、動けないほどギュウギュウ詰めで飼うのです。それを「密飼い」といいます。
成長を早くするために、エサも現在の配合飼料は高タンパク質でできています。
その為に肉骨粉を飼料とする事で牛に共食いをさせてたのでした。
その結果、たしかに成長は早く、飼料要求率もどんどんよくなっています。
ただし、それに伴い病気も増えています。
2001年には肉骨粉飼料による狂牛病の発生が大問題になっていました。
食肉検査は、屠殺場にきた牛や豚の内臓や肉に病変があれば、その一部または全部を廃棄処分にします。
農水省の出した『家畜衛生統計』(平成14年)によると、屠殺禁止・全部または一部廃棄の牛は約95万頭で全体の76%、豚の場合は約100万頭で全体の66%になります。
飼料添加物の名で、多種多様な薬がエサに混ぜられているといいます。
このような肉を食べることが本当に健康によいといえるのでしょうか。
このようなストレス状態で育てられ、薬物まみれで病気がちな肉も、スーパーの店先に並ぶ時は綺麗なパックに包まれてとても美味しそうに見えるのです。一体何人の人がどのようにしてこの肉が作られた事を知っているのでしょうか?
こうして作られた肉(動物性蛋白)を多く食べている私達自身も、いつの間にかストレス状態の環境で生活し、高タンパク質・高エネルギーの食事を食べて、成長は早いが病気だらけで薬浸けと言う状況にいるのです。
臓器移植後、移植を受けた人の人格や性格傾向が臓器提供者の性格傾向に変化したと言う証言や報告が少なからず存在しています。
これらの事実を調査したアリゾナ大学の心理学者ゲイリー・シュワルツ博士は「臓器(組織)や細胞、更には分子・原子自体が生体の性質・感情・趣向などを記憶・保持する事が出来る」と言う「細胞記憶理論」「組織記憶理論」を唱えています。
とするならば、拷問のような過酷な状態で育てられた牛や豚、鶏達の肉には強いストレスや苦しみ、悲しみの感情が染み付いていて、それを常食している私達に少なからぬ影響を及ぼしている可能性は十分考えられるでしょう。

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日本の食糧自給率

世界の自給率と品目別自給率

30年ほど前から徐々に日本の食料自給率は低下し、近年では先進国の中でも最低の40%程しかありません。
日本人が本来食べていた食事(ご飯・味噌汁・魚の干物・おひたし)だと、自給率は85%なのに対して、最近主流となっているパン・ハムエッグ・牛乳・などの肉や油もの主体の食の自給率はわずか15%しかないのです。
自給率の低下は国民の食の嗜好が変わったことが大きく関係しています。
現在でもコメと近海の魚を中心とした食生活に戻れば80%以上になるのです。

日本「国」自体が成人病

世界中から大量の食糧が輸入され、消費されていますが残飯や資源の無駄使いが当たり前の状況です。私達日本は経済性ばかりを優先している為に、気がついたら輸入してまで食べ残す不思議な国になってしまったのです。
東京都で毎日捨てられている残飯の量は6000トンにもなります。ごみの収集車約2000台分の量は、アジアで普通に生活をしている人たちの約500万人分の食事を毎日捨てていることと同じなのです。
食糧を輸出している国々の土壌の栄養分は作物として海外へ輸出され、生産地の栄養分は減少し続けていて、これを「貧栄養化」と言います。
地球の南半球の発展途上国の人達が食糧不足で死んで行くとしたら、北半球の先進国に住む私達は食べ過ぎによって死んで行くとも言えます。
豊富な食品に囲まれた日本では「飽食」の時代が続き、バブルがはじけた後も「食べ残し」や「食糧廃棄」(フードロス)が増え続けているのです。食糧廃棄は、食品製造業での原料ロス、流通段階での品質劣化による在庫廃棄、それに家庭や飲食店での食べ残しなどの段階で発生するものです。

食べ残し食糧廃棄円グラフ

人の口に入った食糧は排泄物となって下水処理場などで処理されます、人の口に入らなかった物はゴミとなり一部は肥料となりますが結局環境中に出て行くことになります。
下水の処理とて、栄養成分でいえば窒素やリンが処理排水として下流の海に流されます。つまり、輸入された食糧の栄養分は形を変えて日本列島の周りに集まるわけです。
これ「富栄養化」といいます。
日本の沿岸漁場では「富栄養化」が進行し、赤潮の多発とヘドロの堆積に悩まされ、漁場悪化が進んでいます。更に、漁業者による乱獲、人工構造物による環境破壊、都市への過密、農山村の過疎化、なども漁場悪化に働きかけています。

赤潮

過剰な栄養分の集中がもたらす環境変化のスピードは、生物たちの生態系を維持安定させるには早すぎて、消化不良を起しているようなものです。
海も今や生活習慣病に罹患しているとみるべきかもしれません。
治療法は、人間と同様にダイエットと運動です。
自前の食糧で出来るだけまかなうような供給体制、食の嗜好の見直し。
いままで蓄えてきた日本列島周辺の過剰な栄養分の消化の促進。
そのようなことを実行するにはどうすれば良いのでしょうか。
食糧と水がキーワードになる21世紀。日本の「食」も経済性ばかりを優先した仕入れ供給から脱皮して、環境づくりの担い手としての視点を身につける必要があります。

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少食と言う生き方

胃腸の処理能力を超えた量を食べていると、腸の中に処理しきれないものが渋滞して腐敗してきます。これが宿便(腸管内に渋滞した排泄内容物)となります。
哺乳動物には「胃・大腸(結腸)反射」と言うものがあって胃の中に物が入ると大腸が収縮して便を出す作用があります。
ですから宿便を溜め込まない為には便通は食べた回数だけあるのが理想です。
他にも、お腹を大掃除する(腸の動きを活発にし、腸管内に残っている内容物を排泄する)作用のあるモリチンと言う消化管ホルモンがあり、これは空腹時に分泌が高まると言います。ですから空腹感を感じる前に次の食事を食べると便秘・宿便の元になっていきます。
他に腸の動きが鈍り便秘の原因として挙げられるのは、食べすぎ、食物繊維摂取量が少ない、睡眠不足、心配事、運動不足などがあります。
腸は人体最大の免疫器官ですから腸を元気にすれば免疫力は大いに高まるのです。
食べ過ぎる事によって(3食しっかり食べた上に間食をするなど)消化で傷ついた粘膜を修理する暇がありません、その上沢山食べて処理仕切れなかった残りかすが腸に停滞し腐敗発酵する過程で悪玉菌が増え腸の粘膜を痛めるのです。
するとここから未消化な異種蛋白や花粉などのアレルゲン(アレルギーの元)や有毒物質が体内に吸収されてしまうのです。
胃や腸の傷を本当に治すには少食しかありません。食べる量を減らして、胃腸に粘膜を修復させる時間を与えるのです。薬を飲んでも駄目なのです。
摂取した農薬やダイオキシン等の毒物・老廃物が断食中に排泄される(自己融解)事も分かっているのです。
半日断食や週一回の一日断食をやってみる、そして腹七分の少食を心がけ、なるべく生の野菜を中心に摂取するのが良いのです。
肉(特に過熱調理されたもの)は腸内で腐敗し易く、悪玉菌を増やし腸を傷つけるからです。
朝食を抜くだけで12時間の半断食をした事になります。
そもそも日本人は朝食を重んじる民族ではなく一日二食でした。
朝食をしっかり食べると言う風潮は長い日本の歴史の中でも第二次世界大戦後、ここ最近の事でしかないのです。
英語で朝食はブレックファストと言いますが、ファスト(fast)と言う言葉は「断食」を指します。その断食を破った(ブレックbreak=破る)のが朝食と言う意味だったのです。
断食中には好転反応として一時的に症状が悪化する事があります。
ですから長期の断食を行う場合は必ず専門家の下で行う事が必要です。
自然の新鮮な生野菜等を美味しくないと思うのは普段から食べ過ぎている証拠です。
普段から少なく食べていると、こういった食事でも物凄く美味しく感じる物です。
色々な合成調味料に慣れてしまって、味覚が麻痺し自然の味を感じる事が出来なくなってしまっているのも原因の1つでしょう。
体調が悪い時には食欲が落ちてきます。
そんな時は身体の声に従って断食したら早く回復するのです。
断食によってリンパ球の免疫活性が高まるとか免疫に関係する胸腺や副腎の重量が大きくなってくる事が分かっています。
野生の動物達は体調が悪い時には何も食べずにじっとしています。断食する事で消化酵素を温存させ代謝酵素の働きを取り戻すすべを本能的に知っているのでしょう。

1935年マッケイ(McCay)はネズミの実験で満腹群と40%制限食群(腹六分)の寿命を比較実験した所、40%制限食群の方の平均寿命は満腹群の二倍近くまで伸びている事を確認しました。以後もラットやマウスでの実験が相次いで発表に成っていますが、ほとんどにおいてカロリー制限群の平均寿命は満腹群よりも有意に延びている事が確認されているのです。
そしてアメリカ国立衛生研究所では人間に最も近いとされるサルで同様の実験を行った所、15年後死亡率は少食群のサルは満腹群の半分だったのです。
更に少食群のサルではDHEAS(デヒドロエピアンドロステロン:副腎皮質ホルモンの一種)が年齢相応に減ってこない、つまり若さや免疫力が保たれると言うのです。
カルフォルニア大学のスティーブン・スピンドラー博士は高齢マウスにカロリー制限をして行くと4週間の減食で19個の遺伝子が若返った事を実験で確かめました。
何を摂取すれば健康に良いというプラスの栄養学ばかりですが、食べない事により体の不調を取り除き、病気を治すマイナスの栄養学も大切なのです。
少食で失敗する一番の原因は「食べてはいけない」と禁止する事です。
これがストレスとなって長続きしないのです。
それよりも食べ物は単なる「物」ではなく大切な「命」である事をはっきりと認識し、動植物の命を粗末にせずに感謝と愛の念を持って小食を行っていくという様な思いが大切でしょう。

昔から「腹八分に病なし」と言われるように健康と長寿の秘訣は少食にあるのです。
少食にして日本古来の自然の食事を楽しく、ありがたく、良く噛んで食べるのが大切なのです。
ただし、全ての難病が少食で治ると安易に思い込んではいけません。
例外というものが必ずあるのです。

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慎食と人の運勢

観相師、水野南北は小さい頃、大阪で「くすぼり」と呼ばれる、一人前の極道になりきれない半端ヤクザでした。
5歳で両親を亡くし10歳で酒を覚え、ぐれ始めます
。 不良仲間と恐喝・強盗を繰り返し一年間牢屋敷に投獄された事もありました。
21歳の時、ある通りがかりの乞食坊主から「顔に死相が出ているぞ」と言われたのをきっかけにその乞食坊主に弟子入りをしました。

「死相」を指摘されてから半年間の粗食を開始しました。
当初、極道家業で奢(おご)っていた口が、味付けもしない素のままの白豆や麦を受付ませんでしたが「美味しくないのは腹が空かないから」と境内の掃除などの肉体労働も積極的にして行きます。
不思議な事に半月ばかり経つと、味気なかった粗食が柔らかな甘みを帯びて舌に感じられるようになり、顔つきまでが明るくなって来たのです。 そして、とうとう「死相」が消えてしまったのでした。
乞食坊主は言いました。
「人間が生涯に食い尽くす食物の量は決まっている。それゆえ暴飲暴食をすれば命短く、食を慎めば天禄(天から受ける幸福)を食い延ばせる。
更に、腹減らしの為に行った、寺の掃除・草むしり・墓の清め、などの善業が死霊に取り付かれていたお前を地獄から救いあげたのじゃ。
大体、極道無頼の生活は放埓(ほうらつ)不規則で、女色に溺れ、血の気の多い魚肉や鳥獣の肉を食らって酔いどれているから、ちょっと刺激すればたちまち棘毛(とげげ)を逆立てるヤマアラシの様な気質を持っている。
食い物や酒が血を暴れさせていたのだ。
そんなお前が細々と麦を食い白豆を噛み、麦湯すすり込んでいるのである。
これでは剣難の相どころか口論する気迫も根性も萎えしぼんでしまうのも当然であろう。」

食と性格・気質の関係では次のような事例が挙げられます。

江戸の牢獄では頑固に自白を拒み続ける囚人に味噌汁や沢庵(たくあん)を食わせず「塩」を抜きました、すると数日しない間に囚人の全身から気力が抜け、意地も張りもこらえ性も無くなって白状してしまったと言います。
また、血の滴(したた)る魚肉や酒を飲食している漁夫と、穀物や野菜を常食とする農夫達とでは激しい気質と温和さの相関を見る事が出来るのです。
そもそも、相法とは「人間の五臓六腑の病気や気性はその人の顔や姿に現れる」と言う事から医学の一分野でありましたが、紀元前770~403年に漢方医学から分離して人相学だけが独立したと言います。
これは、おびただしい数の人間の運命の共通点を顔貌(がんぼう)や肢態、体質、性格、手相などから総合的に判断し割り出した統計から来ているのです。

水野南北は万人観相の実学への志から、人の顔を眺める為に髪結所(かみゆいどころ)で三年、更に人の裸(人体)を眺める為に風呂屋の下働きや、死顔の研究の為に千日墓所の火葬場にまでもぐり込み、人間をよくよく観察しました。

こうした変転の末1787年「相師」の表看板を上げ観相師としての第一歩を踏み出しました。
千人・万人観相の実証を根とした彼の相法は「黙って座れば、ぴたりと当る」と評判となり客・弟子とも急激に増えていったと言います。
1812年、伊勢大神宮へ相法の奥秘を求め旅立ちました。
そして21日間の断食・荒行の末「食」をみつめ「運命」を観じる「食の相法」の極意を得たのです。

水野南北顔

南北は人間の相や運命の中心に「食」があると言います。
「運命と言う字は命を運ぶと書く。食は命を養う根本、命は食に従う。
人間生涯の吉凶ことごとく食より起こる。
人間には天から与えられた天禄(食)に限りがある。
身の程を超えた美食や暴飲暴食をする者は、例え良い相に恵まれていても、ついには天禄を食いつぶして災厄に見舞われる。食の多少を聞き、その上で生涯の吉凶を判じるようになって以来、万に一つの観あやまり無し!
美味を多く食い、あるいは大食する者は皆、濁肉となって生涯出世発達無し。
それ、大食をなし満腹の後は身重くなり自ら眠気さす。
覚めて身だるく面重くなる。
分限より大食をなす物、皆、濁肉となり生涯事をなさず、大いに凶である。
分限より粗食する者は例え貧弱の相であっても福寿を司る。
が、粗食とは言え大食で定まりの無い者は大凶である。

酒肉を多く摂る者は皮膚も肉も締まらず、血は濁り、骨は脆(もろ)くなり、心気ゆるみ、意識おのずから増長し、ついには悪心を生じるものである。
大食で食の定まらね者は慎まねば生涯身上おさまり悪く、また一時は治まっても末長くは治まりがたい。
ついには病を生じ家を損じる。
食不同で定まりの無い者は、相学上の顔良くても凶である。
全てが不安定で食を慎まねば生涯安堵を得がたい。・・・
しかれば、食は命を養う根源、恐るべきは食なり。慎むべきは食なり。ああ、食たり。」

南北相法の素晴らしさは適中(あて)る「運命論」相法を超え、「慎食」によってその人相、運命を変えうる物とした「適中を誇るべきではなく、人間を救う」という所にあったのでした。

【参考図書】
白内障・緑内障が少食でよくなる:山口康三/マキノ出版
水で死ぬ:林 秀光/メタモル出版
汚れた腸が病気を作る:Bernard Jensen/ダイナミックセラーズ出版
健康の結論:新谷 弘実/弘文堂
スーパー酵素医療:鶴見 隆史/グスコー出版
少食の力:甲田 光雄/春秋社
腸をキレイにする!:甲田 光雄/日経ヘルス
だまってすわれば:神坂 次郎/小学館文庫
月刊総合医学:2005年秋季臨時増刊号No.39

食と健康「良く噛む」事の大切さ胃相と腸相腸内細菌便秘酵素
その土地の物を食べる身土不二食物連鎖現代の食事情日本の食糧自給率
日本「国」自体が成人病少食と言う生き方慎食と人の運勢