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蜜蜂の社会プロポリス蜂毒蜂蜜蜜蝋花粉とロイヤルゼリー蜂児(ほうじ)

蜜蜂は古くから人類の友であり、家畜でもあり、入手が容易で観察もしやすいことから研究の最も進んでいる昆虫の1つです。
それでは一緒に蜜蜂の世界に入ってゆきましょう。

蜜蜂の社会

蜜蜂

蜜蜂の世界では通常1つの巣に、一匹の女王蜂と平均3~4万匹の働き蜂が住んでいます。
たった一回の受精後、女王蜂は受精卵を蜂の巣の中の六角形に仕切られた小部屋に1つずつ生んでいきます。
そして、その卵から孵った幼虫は蜂蜜と花粉で育てられ、働き蜂になってゆくのです。
しかしある時、女王蜂が死んでしまったりして、新しい女王蜂が必要になる時がやってきます。
すると誰に命令されるわけでもなく、働き蜂達は六角形に仕切られた小部屋に生みつけられた卵(死んだ女王蜂が生前生み残した卵)のうち(どのように選び出すかは不明ですが)1匹の卵を選び出し、その部屋を大きく改築してしまいます。
そして、選ばれた幼虫にはロイヤルゼリーだけが与えられます。
これには産卵して3日以内くらいまでのものが選ばれるようです。
すると、なんと不思議な事に、その幼虫は新しい女王蜂に成長して行くのです。
この幼虫は、普通に蜂蜜と花粉で育てられていたら、ただの働き蜂になっていたはずなのに・・・・。
産卵後あまり時間が経ってからロイヤルゼリーを与えても女王蜂にはならないようです。
つまり、同じ受精卵から孵化した幼虫ですが、生まれたての初期の環境や条件によって働き蜂にも女王蜂にもなり得るのです。
狭い部屋で蜂蜜と花粉を餌に育つと働き蜂になり、広い部屋でロイヤルゼリーのみを餌に育つと女王蜂になるのです。
働き蜂の寿命は大体1ヵ月位なのに対して女王蜂の寿命は何と3~4年と言います。
体型も働き蜂が体長13mm・体重90mgなのに対し女王蜂は体長20mm・体重250mgと大きく毎日数千個の卵を産み続けるのです。
何と言う違いでしょう!もとは同じ卵からこんなにまで違う蜂に成長するとは・・・。
この事は、生まれて間もない初期の頃の環境で、その後の成長過程がいかに左右されるかを表しています。
人間も「みつごの魂百まで」と言われるように小さい頃にどのような環境で育ったかが、知らず知らずの内にその人のその後の人生観や生き方に大きな 影響を与えるのでは無いでしょうか。
こう考えてくると子供の教育ってとても大切ですね。特にまだ小さい時の環境は・・・・一生を左右しうるのですから。

ロイヤルゼリー分泌腺

注)ロイヤルゼリーとは?

働き蜂の下咽頭腺及び大顎腺と言う組織で作られる分泌液で羽化後6~12日の若い働き蜂が主に分泌し口移しで女王蜂に食べさせます。 これは吸収率が非常に良く全て吸収されてしまう為、ロイヤルゼリーしか食べない女王蜂は排泄物(尿)は出ないそうす。

加齢分業

羽化した幼虫は、不思議な事に誰に言われるでもなく自然に、生後の日数によって自分のなすべき仕事を忠実に行っていくのです(加齢による分業)。 若い蜂はまず巣の清掃を始めます、数日して頭部にある分泌腺が発達するとゼリー状の分泌物を作るようになり幼虫の育児をする様になります。
その後、腹部の蝋腺(ろうせん)が発達し巣作りに携わり、やがて門番を経て外勤蜂となり採蜜を行うのです。
しかも、実験的にある特定の仕事に携わっている蜂達を取り除いた所、その役割はそれまでその仕事をやっていなかった蜂が埋め合わせたのでした。
この見事な役割分担と柔軟性を持ち合わせた蜜蜂の社会は女王蜂を中心とした数万匹の家族一団全員で大きな一匹と考える事も出来るのです (これを「超個体概念」とも言います)。
女王蜂はたった一回の受精で何万匹もの働き蜂達を生んで行くのです。
つまり、同じ巣で生まれた蜜蜂達は皆同じ遺伝子を持っているのです。
そして、誰に教育される訳でもなく、自然と自分の役割を遂行して家族全体(大きな一匹)として上手く機能してゆくのです。
各々の蜂たちが、自然と自分の役割を遂行する際に蜜蜂の集合無意識の作用が考えられるのです、つまり家族全体として1つの意思 (個々の蜜蜂から見た集合無意識)を持っていると考えられると言い換えても良いかも知れません。
丁度、人間の体の細胞達がたった1つの受精卵から細胞分裂して行き、どの体細胞も同じ遺伝子を持っているのと同じように・・・ そしてその体細胞群が集まって出来た一人の人間に「私」と言う大きな1つの意識(体細胞かみると体細胞の集合的無意識)が存在するのと対比されるのです。
更に大きな視点で考えると、私達「人類全体」で1つの意思を持った大きな生き物と考える事も出来ます。
それが私達人間からみると人類の集合的無意識と言う事になるのです。
全ての人の人生の背後には「共通する1つの意図」があるとも考えられ、これをユングは「集合的無意識」と呼びました。 私達の体細胞1つ1つに各々の意識があり、それらが勝手な行動をとってしまうと、この一人の人間の体は上手く維持できず不都合が生じてしまい、 それが行き過ぎると結局は病気・死へと発展してしまいます。
同じように人間1人1人が自分の意識で(無意識から切り離されて)勝手な行動をとっていると、この人類全体は上手く維持出来ず不都合が生じて、 結局は自滅への道を辿ってしまうのです。
こう考えてくると、私達一人一人が、その無意識からの指令(直感)に従って生きる事こそが、人類全体の平和・反映に繋がるのでは無いでしょうか。
世界平和(人類全体の繁栄)とは私達自身の生き方如何にかかっていたのです。
「蜜蜂」と言う種がこの地球上に姿を現したのが今から4200万年前も昔の事だと言われています。
蜜蜂達は非常に完成された生態・機能であるが故に、今日までの長い期間、ほとんど変わらずに(進化せずに)現代まで生き続け繁栄して来たのです。
さらに蜜蜂達は、利用できない物は無いと思われる程、多種類の生産物を人類に供給してくれてもいるのです。
ではその生産物を見てゆきましょう。

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プロポリス

「前」あるいは「防御」を意味する「pro」と、「都市」と言う意味の「polis」が合成して出来た「都市(蜂にとっては『巣』)を守る」と 言う意味なのです。
蜜蜂はこれを巣を補修する時の材料として使ったり、六角形の巣穴の壁に塗りつけたり、巣自体の入り口付近に塗りつけたりして、巣に侵入する バクテリアやウイルスなどから巣を守っているのです。
そのため、数万匹近い蜂達が生活していても、巣の中はほぼ無菌の状態が保たれているのです。 自然界にはどんな所にでも(一見綺麗に見える所でも)微生物が沢山潜んでいるのが常識ですから、これは非常に特殊な環境なのです。 蜜蜂のプロポリスには色々な効能があるとして、古代より人々は様々な用途に利用して来ました。
ここで、その歴史をちょっと振り返って見ましょう。
クレオパトラ 人類と蜜蜂の最も古い記録は、紀元前7000年頃の古代エジプト時代に描かれたレリーフや洞窟壁画の中にあります。
プロポリスの持つ腐敗を防止する 作用が既に知られており、古代エジプトの僧侶達がミイラの防腐剤として使用していたと考えられているのです。
実際、蜜蜂の巣に他の虫や小動物が 侵入して来ると、その虫を針で刺し殺した後(その死骸を外に運び出せない場合)プロポリスで包み込んでしまいます。そうすると、虫の屍骸は腐る 事無くミイラ化し、雑菌やウイルスが繁殖する温床にならないのです。
またメソポタミア文明(チグリス・ユーフラテス川の肥沃な土壌の上に栄えた古代文明)の頃、プロポリスが病気の治療に使われていた事が遺跡の 碑文に残っています。
紀元前数百~数千年前頃、プロポリスは色々な痛み・やけど・炎症に効果があるとされ、古代ローマ時代の兵士達が戦場に赴く時には必ずプロポリスを 携帯したと言われています。
また世界三大美女の一人と言われるクレオパトラは病気予防・老化防止の為に愛用していたと考えられています。 アリストテレス
紀元前300年頃になると、大哲学者であり一流の科学者でもあったアリストテレスがその著「動物誌」の中でプロポリスは皮膚疾患や切り傷、感染症の治療に適していると記しています。
西暦紀元初期、ギリシャの医学者ディオスコリデスが記した薬物学の大著にはプロポリスにより刺の摘出、 皮膚の腫れ、神経の痛みを鎮める、治りがたい病の治療として記されています。 ミイラ 16世紀頃、南米ペルーの山岳地に栄えたインカ族は発熱性の感染症の治療にプロポリスを使用していました。
1573年頃から、日本にはエジプトからオランダ経由でミイラ薬?が輸入され1673年以降輸入量は更に増加しました。かの豊臣秀吉もミイラ薬?を服用していたと言う話もあります。このミイラ薬?ヨーロッパでは14世紀頃から肺病や止血、炎症の緩和などに効果があるとして服用する習慣があったのです。ではミイラのどの成分が 有効なのでしょうか?
現在の所、ミイラの腐敗を防ぐ為の物質として「瀝青(れきせい)」と「プロポリス」が知られています。
瀝青とは生物の屍骸が 堆積して出来た有機物質で、ヨーロッパでは骨折・化膿・生理不順などに効果があるとされていました。中でも死海の瀝青が優れているとされていたそうです。
また、プロポリスは東欧諸国では古くから民間伝承的に用いられ抗菌、抗腫瘍、鎮痛、抗炎症作用などが認められていたのです。
ヴァイオリンの名器ストラディバリウス 17~18世紀頃、バイオリンの製作に没頭していたアントニオ・ストラディバリは試行錯誤の結果素晴らしい響きを持つ画期的なバイオリンを誕生させました。
この製造工程は秘密にされ、今だにこのバイオリンを越える物は作る事が出来ないと言われており、オークションなどで億単位の値段で取引されています。
これが伝説のバイオリン名器「ストラディバリウス」です。
最近このバイオリンの科学的分析が行われた所、ニスの成分にプロポリスが使われている事が分かったのです。
ニスは、「その成分によってバイオリンの音色が変わってくる」と言われる程重要なものなのです。
プロポリスを使用した事で楽器を害虫や菌類から守るだけでなく、ニスの変質を防ぎ、素晴らしい音色を出す事に成功したのでした。
18~19世紀のフランスでは切り傷を負った兵士の治療に、ワセリンにプロポリスを混ぜた軟膏が使われていたと言われています。
また第二次世界大戦時、ソビエトは治療用にプロポリスを用いていたと言います。
その後、一時西洋医学の急速な発達もありプロポリスによる治療は表舞台から姿を消し、民間療法の形で受け継がれていきました。
そして1960年代半ば、デンマークのルント・アーガードがプロポリス治療を提唱して以来、その効能についての研究が行われ始めたのです。
近年ではプロポリスに副作用の無い天然抗生物質としての注目が集まり、特にプロポリスの利用が盛んなルーマニアでは蜜蜂医療センターが設けられ、蜜蜂由来の医薬品を販売する薬局があるそうです。(日本では健康食品という位置づけで医薬品として扱われる事はありません。)
プロポリスには樹脂、蜜蝋、精油、花粉、の他ミネラル・ビタミン・アミノ酸・有機酸・フラボノイドが含まれています。
自然界のフラボノイドは多くの植物の花、葉、根、茎、果実等の表皮細胞の中にあり、紫外線の影響を最小限に抑える働きを担っています。細胞が大量の紫外線を浴びると活性酸素が発生しますが、これが増えすぎると細胞の癌化の原因になる事が指摘されています。
したがって植物にとって活性酸素の作用をいかに抑えるかは正に死活問題なのです。
その自衛対策として植物はフラボノイドと言う物質を持っているのです。
プロポリスの中には数十種類のフラボノイドが含まれていますが、それらは植物のフラボノイドに比べて非常に強力な抗菌力を持っています。
これは、蜜蜂が植物のフラボノイドに自らの唾液(酵素)を良く混ぜ合わせて独特の物質に改良している為と考えられています。
また、精油成分の中には抗腫瘍作用を持つテルペン類が数種類含まれています。 肝細胞癌にこの物質を加えシャーレ内で培養すると2日後には癌細胞が死滅してしまう事が確認されています。
更に、プロポリスの香りはストレス解消に効果があると言われています。 この香りには森林浴成分と言われているフィトンチッドが含まれていてアロマテラピー的効果を発揮するようです。
このようにプロポリスは人間の体に有益で広範な働きがあると言われており、現在までに発表されている諸外国の症例報告や研究書などの資料から 見ると次のような効果がまとめられています。ただ、あくまで経験的に知られたものであって、そのメカニズムはほとんど解明されていません。

  • 抗菌・殺菌作用(天然の抗生物質?)
  • 鎮痛作用(天然のアスピリンとも呼ばれている)
  • 抗炎症作用
  • 免疫活性化作用
  • 細胞活性・再生作用
  • 造血作用
  • 血管強化・血行改善作用
  • 殺癌作用
  • 抗がん剤の副作用軽減作用
  • 遺伝子損傷阻止作用

プロポリスは天然のものですから成分が常に一定と言うわけではありません。 産出された地域の環境によって大きな違いがあるのです。
樹木は春になると新芽や若芽から樹液を分泌して、害虫や有害菌による細胞組織の壊死を防ぎ、自らの体を外的から守っているのです。 これらの主成分はテルペン等の精油であると言われています。 蜜蜂は巣の周辺の植物群からこうした特定の植物が特定の時期に作り出す物質を集める事によってより効果の高いプロポリスを作り出しているのです。
そして数ある植物の中でも最も良質なプロポリスの原料となるのは、殺菌力があらゆるハーブ薬の中でも最も強いと言われているユーカリなのです。
ブラジルでは19世紀後半にユーカリの移入植林がなされた為、広大なユーカリ森林が存在しています。そして、外敵が多く非常に厳しい生活環境であるブラジルの密林では植物も強力な殺菌作用を有する樹液を産生しており、そこで生育する蜜蜂も強い殺菌力を持ったプロポリスを生み出すのです。
というわけで、ブラジル産のプロポリスが品質が良いとされているようです。 このようにプロポリスと名が付けば何でも同じと言う事では無く、効能にもかなり差があるようです。
プロポリスを使用すると好転反応が出る事があります。東洋医学ではこれを「瞑眩」と呼び病気が治癒に向かう途中、(プロポリス使用開始後1週間~数ヶ月経ってから)吹き出物や湿疹、頭痛、関節痛、微熱など 予期しない反応が一時的に現れる事を言います。この反応は東洋医学では「瞑眩なくして薬効無し」と言われる程重視されているのです。
このように色々な可能性を秘めた物でありますが、どんなにプロポリスの成分を分析しても今のところ、有効な主成分と言う物は見当たっていません。 これは現在の技術で検出できないような微量な、そして未知な成分なども含めた全てが総合的に働いた結果もたらされるのでは無いでしょうか。
ある研究者はプロポリスの場合は成分を細かく分析して、ばらばらに分けてしまえばしまうほど生理活性は低下すると述べています。
西洋薬的な発想で、1つの成分を人工的に分離合成して1つの効果を期待するのとは全く違うのです。
自然の中で育まれた成分全体の調和によってこそこのような多彩な効果を発揮するのでしょう、だからこそ中毒や副作用も無いのです。
プロポリスは蜜蜂が巣箱の中で使っている状態が最高の状態で最高の品質なのです。人間が手を加える事で、それ以下になる事はあっても、それ以上になる事は無いのです。
こう見てくると、結局プロポリスとは厳しい環境に耐えている植物のいわば「免疫成分」を、同じく厳しい環境で生活している蜜蜂が更に加工・改良した物だったんですね。
同じ物を人間が作るのは今の技術では到底まだまだ無理なようです。そこには成分で表せない自然のエネルギーが入っているのでしょう。 自然の力とは凄いですね。

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蜂毒

蜂の針

蜂毒を利用した治療として蜂針療法というものがあります。
蜂毒利用の歴史は古く、紀元前2000年頃の古代エジプト人やバビロニア人は蜜蜂の毒を治療目的に利用していたと言われていますし、 紀元前460~181年頃になるとヒポクラテスやガレーヌスによる「蜂毒の効果」を記載した文献が残っています。
ヨーロッパ諸国、特にドイツ・スイス・イギリスなどでは古くよりリウマチ患者に蜜蜂を刺させ治療効果を上げていました。 近年の研究では旧ソ連医学陣が蜂毒に強力な抗生物質が含まれている事を証明し、血圧降下にも効果がある事を発表しました。
日本においては1920年頃から少数の熱心な養蜂家達によって蜂針療法が行われて来ました。 わが国の場合の特長は、蜂毒の効果に加えて、東洋医学のツボを基本に経絡をたどって要点に治療を行う点にあります。 その技術は中国にも輸出され中国では既に認可され、蜂針療法専門の病院が開設されています。
こうして発達した蜂針療法は「鍼(はり)・灸(きゅう)・薬」の三重作用を同時に兼ね備えるとも言えます。
つまり経穴や患部に衝撃や刺激を加える事は「鍼」と同じ作用、鍼に刺激された部位が熱くなるのは「灸」と同じ作用、鍼孔を通じて蜂針液が注入される事は「薬」と同じ作用と捕らえる事もでき、その効果は非常に高くなるようです。
職業別癌発生率の中で、養蜂家の癌発生率は著しく小さいと言われています。 蜂の針を抜く図
ドイツの国立がん研究所の調査によると、これは常に蜂に刺され蜂毒が体内にあるからではないかという結論に達したようです。
一匹の蜜蜂は0.1mg程の蜂毒を持っています。 蜜蜂から蜂針のみをピンセットで引き抜き、それを人の皮膚に刺すと急速に皮下に浸透し血行を良くし、炎症を治し、疼痛を緩和し、化膿菌を殺し、神経を賦活させると言われています。

アミン類

  • ヒスタミン:肥満細胞や好塩基球に含まれる。一過性の痒みの原因。血管拡張作用を有し(血圧降下)胃酸分泌亢進を起す。
  • セロトニン:脳内や血小板に含まれる。神経伝達物質。出血時血管収縮作用、凝血作用を有する。
  • カテコラミン:副腎髄質に含まれる。(交感神経)自律神経伝達物質。
  • アセチルコリン:(副交感神経)自律神経伝達物質。

活性ペプチド

  • メリチン:細胞膜の透過性を亢進させる。
  • アパミン:神経の鎮静作用ついで興奮作用を有する。

酵素

  • ホスホリパーゼ・ヒアルロニターゼ・コリンエステラーゼ等

色々な効果がある事を書いてきましたが、蜂毒に限っては注意しなければいけない点として、アレルギー反応が出る事があると言う事です。
刺された場所が痛んだり腫れたりするのは蜂毒に対する通常の一過性局所反応ですが、何回か刺さされているうちに感作され、刺された箇所だけでなく 全身に蕁麻疹が出現したり、さらに重症な場合は急激な血圧低下(ショック)・喉頭浮腫(呼吸困難)が起こり命取りになりかねません。
ですからアレルギーが起きた時でもすぐに対応できる人間や設備の下で行う事が大切なのです。

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蜂蜜

蜂蜜

古代ゲルマン民族の新婚夫婦には、ハチミツに水を加えて発酵させた蜂蜜酒を1ヶ月も飲む習慣がありました。
この習慣がハネムーン(蜜月)という言葉の由来なのです。
また、蜂蜜は古くから中国では便秘・下痢・胃腸炎、ヨーロッパでは火傷・外傷・痔などに使われていました。
花蜜は砂糖と同じショ糖ですが、蜜蜂が口移しをするたびに、胃と口の間にある咽頭腺という所から分泌されるα‐グルコシダーゼという酵素が加えられ、 単糖類である果糖とブドウ糖に分解されます、その際水分も蒸発させます。
さらにブドウ糖にグルコースオキシンダーゼという酵素が加わることによってグルコン酸が生まれます。 このグルコン酸にはpHを下げる事で菌に対する抵抗力を高める働きがあるため、蜂蜜に抗菌力が宿るのです。
また、花粉にはビタミンやミネラルが豊富にバランスよく含まれているため、それが蜜に混ざることで栄養分が増大するのです。
巣の中では蜜蜂たちが羽根を動かしてさらに蜜の水分を蒸発させていきます。これによって多くの水分を含んでいた蜜はおよそ1/8にまで濃縮されます。 このため蜂蜜は砂糖と同じ糖度でより低いカロリーを実現できるのです。
また果糖は甘みがブドウ糖やショ糖よりも強く吸湿性や保湿性が強いので、蜂蜜は大変優れた保湿効果を兼ね備える事になり、 お肌にもとても良いとされるのです。蜂蜜の美容効果、生理活性効果はこの果糖による所が大きいようです。
最近はハチミツの独特のニオイを消す為に精製されてから市場に出回るようになってしまいました。 でもこの過程で大切な栄養分も失われてしまっているのです。
実は、ハチミツに含まれるブドウ糖は、気温が12度ほどで結晶化し、しかも、ブドウ糖が多ければ多いほど、その結晶は大きく目立つようになるのです。 ですから12度以下の環境で見ると白く結晶化しているのが、本当のハチミツだそうです。
また、ニュージーランドの原住民マオリ族はマヌカを薬草として使用していました。
マヌカの葉を煎じたお茶は解熱作用があり、葉をつぶして出来た オイルには鎮静剤としての効果がある事が知られています。 実際マヌカの花から取れるマヌカハニーは他の蜂蜜に比べ(多くのバクテリアやカビ類に対して)数倍もの強い抗菌作用がある事が実証されています。
ニュージーランド国立ワイカト大学生物化学研究所のピーター・モラン博士はこのマヌカハニーが胃潰瘍の原因と言われるピロリ菌に対して 通常の蜂蜜の8倍もの強い抗菌力がある事を報告しています。
そしてマヌカハニーだけが持つ判明不明な抗菌成分がある事が明らかとなり、その物質はUMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)と呼ばれるように なったのでした。

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蜜蝋

蜂の巣 蜜蜂の六角形の巣は高級なワックス(蝋)で出来ています。
これは羽化後12~18日の働き蜂の腹部に発達した蝋腺の分泌物です。
かつての修道院がミツバチを飼っていたのは、蜜蝋を加工してロウソクとして使うためだったのです。
蜜蝋を加工したロウソク 現在は融点が高くしっとりした感触や乳化性を利用して化粧品、コールドクリーム、ポマード、口紅、その他クレヨン、 床、自動車用ワックス、靴クリーム等に利用されています。







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花粉とロイヤルゼリー

花粉を集める蜜蜂

訪花した蜜蜂は体毛に付いた花粉を集めて蜜で練り合わせ団子状にして後脚の花粉籠に集めて巣に持ち帰ります。 蜜蜂は花粉を消化吸収して蛋白質、ビタミン、ミネラル源としています。
働き蜂幼虫には密や花粉を直接食べさせますが、女王蜂となるべき幼虫には、蜂が成分を吸収し給餌用蛋白質を合成しゼリー状にして分泌した後 (哺乳類の乳に相当する)与えます、これをロイヤルゼリーと呼ぶのです。
ロイヤルゼリーは100%消化される為、女王蜂は糞を出しません、また全ての栄養素がバランス良く含まれている事もあってか女王蜂は働き蜂の40倍の 寿命があります。
ロイヤルゼリーを食べている女王蜂と食べていない働き蜂の差にあやかるように健康食品としての利用はトップクラスです。
ビタミンやミネラルが多いのは蜂蜜もロイヤルゼリーも同じなのですが、蜂蜜と違ってロイヤルゼリーは、タンパク質・脂質・アミノ酸なども多く含み、 栄養価が高くパランスがいいのです。
更に、アセチルコリン、類パロチン、10-ヒドロキシ-2-デセン酸というものが含まれているのです。
これこそが、ロイヤルゼリーが「不老長寿の薬」と言われるゆえんなのです。
アセチルコリンは神経伝達物質の一つで、この視床下部という回路に刺激を与えて、不眠やストレスなどに効果をあらわします。 免疫系やホルモン系にもいい影響を与え、人間がもつ自然治癒力を促します。
類パロチンは、通称「若返りホルモン」と言われ、人間の唾液線に含まれているパロチンに似た物質で、筋肉、内臓、血管の老化を防ぐと言われています。
10-ヒドロキシ-2-デセン酸(脂肪酸の一種)は自然界ではローヤルゼリーにしか含まれていない成分です。 皮脂の分泌を調整する働きがあり、肌にハリや潤いを与え、ニキビや吹き出物に効果があるといわれています。
強い殺菌力をもち、糖尿病や高血圧などにも効くと言われ、更に制ガン作用もあるのではないか?と言われている物質なのです。
1960年ウィーン大学のギンベル博士は第1回国際やけど研究会議で、火傷治療に、ローヤルゼリーを注射したところ、ただれた皮膚細胞が成長するのが 従来の治療法による場合より30%早かったと報告しました。

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蜂児(ほうじ)

蜂児(ほうじ)

蜂児は昆虫を摂食する鳥類、魚類、爬虫類の飼育に最適で、鳥ではさえずりが良くなる等の効果もあるようです。
人間用としては嗜好食品として醤油で煮詰めた「蜂の仔」缶詰が生産されています(「蜂の子」は、日本の食用昆虫の中では「イナゴ」と並んで もっとも有名な存在だそうです)。
蜂の子は長寿村で食べ継がれている珍味です。
信州では高級珍味として重宝されていて、味つけした蜂の子を炊きたてのご飯に混ぜる“蜂の子めし”は、信州の郷土料理としても知られています。
タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含み、栄養価が非常に高い「食材」だそうですが、ただ見た目がちょっと・・・ これには勇気が要りますね。
【参考図書】
超薬プロポリス:荻野元平 斉藤卓也/現代書林シリーズ
健康の科学3:プロポリス
健康読本1:東洋医学舎みつばち療法-27号
日本蜂針療法研究会:機関誌

蜜蜂の社会プロポリス蜂毒蜂蜜蜜蝋花粉とロイヤルゼリー蜂児(ほうじ)